NATOとEUの違いを解説!それぞれの加盟国はどこかやユーロについても!

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2022年現在、ロシアとウクライナのことで連日報道になっていて不安に思う方も多いですよね。

そんな中、ウクライナ大統領がEU加盟申請書に署名したという報道がありました。

報道の中でNATOとEUが出てきて、その違いって何?そもそもなんだっけ?と疑問に思う人もたくさんいるようです。

 

そこでこの記事では

・NATOとEUの違いは?それぞれの加盟国は?
・EUのユーロとは?

についてまとめていきます。

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NATOとEUの違いは?

NATOとEUの違いは組織の「目的」です。

・NATOは集団防衛
・EUは欧州の政治的・経済的な統合

が目的です。

軍事的意味合いがあるNATOに対して、EUは政治・経済で国力を高めるために欧州で力を合わせるのが目的です。

 

NATOとEUは別の組織でそれぞれ発展してきましたが、冷戦時代がルーツというのは共通しています。

軍事的な協力をするNATOは、欧州に限らずアメリカなども参加しています。

政治・経済的な部分で協力するEUは欧州連合ですので、欧州の国限定の組織となります。

 

NATOとEUは別の組織ですが、2016年7月8日に共同宣言をしています。

テロ、サイバーセキュリティー、難民・移民問題などの前例のない新たな問題に、より効率的に対処することを目指し、共同宣言に署名した。

引用元:EU MAG

NATOとEUで共通する目指す部分については、協力して解決していきましょうという宣言です。

こういった協力している部分もあるため、NATOとEUがごっちゃになりやすいですよね。

 

今問題になっているウクライナは、NATO加盟とEU加盟を元々検討していました。

EUはこれまで「ロシア政府の反感を買わないように」加盟交渉から遠ざかっていたが、加盟国と欧米諸国がロシアへの制裁に乗り出したことで、障害は少なくなっているとロイターは報じている。

EUはすでにロシアに重要な制裁を課しており、EU史上初めてウクライナに資金援助や武器供与を行ったり、ウクライナの難民に最長3年間の一時保護を行うよう加盟国に指示するなど、他の手段でウクライナを支援している

引用元:Forbes

 

・ロシアへの制裁が各国で行われていることにより、ウクライナEU加盟のハードルが下がったこと
・EU加盟の意思をウクライナが示すことで、ウクライナからロシアへのメッセージになるとの思惑

これらのことから今回のウクライナのEU加盟申請につながったようです。

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NATOの概要と加盟国

NATO(ナトー)の概要は以下です。

正式名称:North Atlantic Treaty Organization
和訳:北大西洋条約機構

本部:ベルギーブリュッセルのエルヴェ


発足日:1949年4月4日

目的:相互防衛にによる集団防衛のシステム構成

 

NATOが作られた経緯は、第二次世界大戦後に、旧ソビエトに対抗するため、ブリュッセル条約を母体として、アメリカやカナダが加わったというのが始まりです。

ブリュッセル条約は

【ブリュッセル条約】

1948年英,仏,オランダ,ベルギー,ルクセンブルクの5ヵ国がブリュッセルで締結した条約。後の北大西洋条約のひな型で〈経済的・社会的・文化的協力および集団的自衛のための条約〉が正称。これに基づき西ヨーロッパ連合(WEU)が成立した。条約は1954年廃止。

引用元:コトバンク

既に廃止になっていますが、NATOはブリュッセル条約が母体となっています。

 

NATO設立当初の加盟国は12カ国でしたが、現在は30カ国となっています。

【NATO加盟国】

アイスランド
アメリカ合衆国
イタリア
英国
オランダ
カナダ
デンマーク
ノルウェー
フランス
ベルギー
ポルトガル
ルクセンブルク(以上原加盟国)
ギリシャ
トルコ(以上1952年2月)
ドイツ(1955年5月当時「西ドイツ」)
スペイン(1982年5月)
チェコ
ハンガリー
ポーランド(以上1999年3月)
エストニア
スロバキア
スロベニア
ブルガリア
ラトビア
リトアニア
ルーマニア(以上2004年3月)
アルバニア
クロアチア(以上2009年4月)
モンテネグロ(2017年6月)
北マケドニア(2020年3月)

(全30か国)令和4年2月19日時点

引用元:外務省

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EUの概要と加盟国

EU(イーユー)の概要は以下です。

正式名称:European Union
和訳:欧州連合

本部:ベルギーブリュッセル


発足日:1993年11月1日

目的:加盟国の政治的・経済的統合

 

EU設立前、EUの前身となる組織があり、それが

1952年 ECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)
1958年 EEC(欧州経済共同体)
      EURATOM(欧州原子力共同体)
1967年 上記3共同体の主要機関が統一され誕生したのがEC(欧州共同体)

 

欧州では、第一次・第二次世界大戦をきっかけに欧州が一致団結して再興を図ろうと欧州統一の動きがありました。

ECの当初加盟国は

ベルギー
ドイツ
フランス
イタリア
ルクセンブルク
オランダ

の6カ国です。

その後、1986年までに

デンマーク
アイルランド
イギリス
ギリシア
スペイン
ポルトガル

が加盟し全12カ国まで拡大しました。

 

そこから1970年代に経済危機があり、欧州統合の遅れに対する危機感から通貨についても統合して一気に政治統合まで推し進めようという共同提案があり、EUが誕生したというわけです。

EU加盟国

アイルランド
イタリア
エストニア
オーストリア
オランダ
キプロス
ギリシャ
クロアチア
スウェーデン
スペイン
スロバキア
スロベニア
チェコ
デンマーク
ドイツ(加盟時西ドイツ)
ハンガリー
フィンランド
フランス
ブルガリア
ベルギー
ポーランド
ポルトガル
マルタ
ラトビア
リトアニア
ルーマニア
ルクセンブルク

27カ国 令和2年11月4日時点 (引用元:外務省

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EUのユーロとは?

「EUのユーロ」って何?という疑問もありましたので、合わせて解説しますね。

ユーロというのは、EU加盟国で使う共通の通貨です。

 

日本なら円、アメリカならドルと国によって使う通貨が異なりますよね。

 

欧州でも元々、各国で独自の通貨がありました。

ドイツなら「マルク」です。

ドイツの場合は、以前の通貨マルクは、ドイツ連銀本支店で手数料無料で両替できるようになっています。

 

EU加盟国全部がユーロを導入しているわけではなく、ユーロを実際に使っているのは19カ国です。

2015年4月現在加盟しているのは、ベルギー、ドイツ、フィンランド、フランス、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スペイン、ギリシャ、スロベニア、キプロス、マルタ、スロバキア、エストニア、ラトヴィア、リトアニアとの 19ヶ国です。

引用元:ドイツ連邦共和国大使館総領事館

 

EU加盟国で、ユーロを導入していない国は、その国の独自の通貨を利用しています。

その国の一つはデンマークです。

デンマークでは、基本的にユーロが使えないので、ユーロをデンマークの通貨(クローネ)に両替して使うようになります。

 

日本から海外旅行に行くときに、その国のお金に両替するのと同じですね。

同じEU加盟国でも、ユーロを使っていなければ、そこは通常の外国に行くのと同じ感じになります。

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まとめ

「NATOとEUの違いを解説!それぞれの加盟国はどこかやユーロについても!」についてまとめました。

NATOは軍事的協力
EUは政治・経済的協力

と組織の目的の違いました。

しかし、NATOとEUには共通して解決する問題テーマもあり、2016年に共同宣言を出しています。

目的は基本的に違いますが、共通する部分もあり、ごっちゃになりやすいですよね。

 

NATOの加盟国はアメリカなども含む全世界のうち30カ国、EUは欧州限定で27カ国です。

EU加盟国のうち19カ国では、EU内での共通通貨ユーロを利用しています。

EU加盟国でもユーロを導入していない国があり、未導入国ではその国独自の通貨が使われています。

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